音楽とダンスを愛する人のためのTシャツショップ track list(トラックリスト)のオーナー兼デザイナーのスミさんです。
前回、前々回とROCK Tシャツを作りたい経緯、デザインのこだわりなどについてお伝えしてきました。(前回、前々回のブログをご覧になられていない方はぜひ、そちらもご覧ください)
前々回のブログ(ロックTシャツを作りたい経緯)はコチラ
前回のブログ(ロックTシャツのデザインのこだわり)はコチラ
今回のブログでは、デザインをプリントする工程について触れていきたいと思います。
当ブランドのTシャツのプリントは一部商品を除き熱転写シートによるプリントになります。熱転写シートは簡単に言いますと、アイロンで貼り付けられる色付きシートです。好きな柄に切り抜き、Tシャツの上にのせてアイロンプレスして貼り付ける方式です。
このプリントのいいところは、文字・柄がシャープに表現できるところです。プリントのようにカスれ・滲みがありません。また濃い色のTシャツにプリントしても下地の色に影響を受けづらい(色がまざらない)です。
デメリットを挙げるとしたら、細かい図柄はシートの切り抜きが難しい、多色・グラデーションの表現ができないということが挙げられます。水洗いでの洗濯機使用は可能ですが、激しいコスレはプリントを痛めるだけでなく生地の色落ちや傷みにつながりますので、洗濯の際はTシャツを裏返す・ネットにいれるなどのケアが望ましいところです。お気に入りのTシャツはできるだけ長く使いたいですよね!
熱転写シートはこんな感じのものです。見づらいですが、すでに柄が切り抜かれています。

切り抜かれた柄を取り除いてみます。
透明フィルムの上に白いシートが貼り付けられています。

全ての柄を取り除いていくと、ROCKの文字が浮き出てきました。手作業ではこんなに綺麗に柄を抜き取ることがむずかしいので、プロッターというデータどおりに切り抜いてくれる機械を使っております。
アレ?文字が裏返しになっている?

いえいえ、大丈夫なんです。透明フィルムが上になるようにセットしていきますので、問題はありません。

熱転写シートは、尖った部分がありますと、その部分の接着力が若干弱くなります。プリントが剥がれてしまっては大変なので、できるだけ尖った部分ができないようにデザインを作る時に角を丸くしておくのもポイントです。
切り抜きができた熱転写シートはアイロンプレス機で熱圧着していきます。
圧着のポイントは温度と圧力とプレス時間です。Tシャツの素材、熱転写シートの種類に応じて最適な温度、圧力、プレス時間を調整していきます。
このようにしてROCK Tシャツは作られていきます。次回のブログでは、いよいよ完成したTシャツについて細かい部分を見ていきたいと思います。次回もお楽しみに!
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こだわりに賛同していただけた方、努力を評価していただける方は、ぜひ販売サイトもご覧くださいませ。